ムーシールドという装置をご存知でしょうか？
ムーシールドは、子どもの矯正治療の中で使用される夜間のみ使用するマウスピースの装置ですが、その中でも特に早期治療や予防的治療に使われる装置です。
主に、子どもの反対咬合（受け口）の治療に効果的で、口腔筋のバランスを整えることで自然な成長をサポートします。
ムーシールドは、当院では3~5歳で使用することが多く、比較的負担の少ないⅠ期治療(子どもの矯正治療)で使用する装置に比較して、さらに子どもの負担が少ないことが特徴です。
＜ムーシールドのメリット＞
1. 早期治療が可能
ムーシールドは、成長期にある子供に適用されるため、骨や歯の発育を自然な形で誘導できます。特に、早期に不正咬合を治療することで、将来的な大掛かりな矯正治療(外科手術、骨を切ったりします)を回避できる可能性があります。
2. 非侵襲的
ワイヤーやブラケットを使用する従来の矯正方法に比べて、ムーシールドは取り外し可能で、痛みや不快感が少ないです。
これにより、子どもが治療に対して抵抗を感じることが少なくなります。しかし、適応年齢が低いため、保護者の方のサポートが手厚くても、どうしても装置を使用できない場合もあります。
3. 費用負担が少ない
ムーシールドの治療は、Ⅱ期治療(ワイヤー矯正やインビザラインを使用した大人の矯正治療)やⅠ期治療(子どもの矯正治療)に比較して費用がかからないため、保護者にとっても経済的なハードルを下げてくれます。
＜ムーシールドのデメリット＞
1. 適用範囲が限られる
ムーシールドは、”受け口であり、かつ噛み合わせが深い場合”に効果的ですが、受け口が重度の場合(上下の顎の骨の位置関係が大きくずれているなど)やその他の複雑な歯列不正には適用できないことがあります。そのため、治療が適用できるかどうかの判断には専門的な診断が必須であり、非常に重要となります。
2. 装着時間の管理が必要
夜間の装着を怠る(使用時間が短い)と、効果が十分に得られない可能性があります。特に小さなお子さんの場合、装着を嫌がるケースもあるため、保護者の方のサポートが重要です。
ムーシールドの治療は、特に幼児期の矯正を検討している保護者にとって魅力的な選択肢です。治療を早期に開始することで、後々の大掛かりな矯正を避けられる可能性があり、痛みが少なく費用も比較的低いことから、ムーシールド適応の患者様には積極的におすすめをさせていただいております！
「３歳児検診で反対咬合と指摘された」
「うちの子なんだか噛み合わせが受け口のような気がする」
「受け口だけど、4~5歳で矯正の話は早すぎるのかな？」 など
どうすれば良いのかお悩みの方は、是非一度矯正歯科でカウンセリングを受けていただくことをおすすめ致します！
当院でも、初回の方は無料で矯正相談を行なっております。矯正治療の専門的な知識や経験、実績が確かな証明である、日本矯正歯科学会の「臨床指導医」という資格を持つ院長がお子さまのお口の中を見て、治療方法についてお話をさせていただきます。他スタッフも矯正治療に関する知識が豊富なので、どんな小さな疑問点もご質問いただければと思います。
