今回は、初診でお越しいただいてから、矯正治療が終わるまでの流れを簡単にご説明させていただきます。
<初診>1時間ほど
①問診票の記入を行なっていただきます。
(事前にHPよりダウンロードして来院前に記入していただけると当日ご案内がスムーズです。)
お子さまの問診票の内容はご家族の歯並びについてご回答をお願いしている項目もありますが、歯並びや噛み合わせに関して遺伝的影響が治療方針に関係してくる場合があり、記入をお願いしています。
②問診票をもとに具体的に治療を考えている部分についてお話を聞かせていただきます。
③お口の中の写真を7枚ほど撮影します。
④写真をもとに具体的な治療内容について説明を致します。
(お話の内容)
・患者様の治療方針
・矯正治療の基礎的な知識
・使用する装置の説明
・治療を開始する場合、今後の矯正治療の流れ
・料金について(総額費用、支払い方法など)
⑤質疑応答
⑥矯正治療をスタートする場合→次回の精密検査(資料採り)の予約を取ります。
<精密検査(資料採り)>1時間ほど
診断に必要な資料を採ります。
・顔貌写真
・口腔内写真(初診時に撮れなかった場合)
・レントゲン
(パノラマ、セファロ、CT)
・歯の型取り
<診断>
前回の精密検査の資料をもとに分析した具体的な治療方針をお話ししていきます。
(初回カウンセリング時の内容と大きく変わりはありません。)
治療の内容に合意いただけるようでしたら、同意書にサインをしていただき、次回の治療の予約を取っていただきます。
<動的治療期間>
矯正治療で歯を動かす期間です。装置を使って歯を動かしていきます。定期的に来院をしていただき、調整を行いながら経過をみていきます。
来院の頻度は、大人の矯正治療は約1〜2ヶ月に一度、子どもの矯正治療は約1〜3ヶ月に一度になります。
※子どもの矯正治療は、装置を使って顎や歯の位置を動かし終わった後も、永久歯の生えかわりが終わるまで経過観察を行います。(必要に応じて装置を追加していきます。)
<保定期間>
動的治療期間が終わり、装置を外した後に、歯をその位置に固定するために保定装置を使って歯の保定を行います。
主に使用するのが、クリアリテーナーという透明のマウスピース(上下)です。
歯はすぐに固定しないので、装置を外した後1年間は、クリアリテーナーを1日20時間以上使用をお願いしています。
矯正治療は動かして終わりではなく、その後の保定の期間が非常に重要です。この期間にしっかり保定装置を使用していないと歯は元の位置に戻ろうと動いてしまいます。
矯正治療を検討する際に保定の期間も加味してお考えいただくといいかと思います。