こんにちは!3月に入り、急速に暖かくなりましたね。桜の開花が楽しみです。伊勢では、五十鈴川や伊勢神宮の宇治橋の桜が有名です。みなさんも足を運んでみてはいかがでしょうか?
今回は、「マルチブラケット装置」についてです。
マルチブラケット装置とは、「ワイヤーの力によって歯を動かす矯正治療」です!
マルチブラケット装置の特徴として
・基本つけっぱなしの装置になるので、自己管理があまり必要ではない
・歯が動く時の痛みが出やすい
・複雑な装置がつくので歯磨きが難しくなる
・見た目が目立つ
・インビザラインと比較して治療期間が短くなる など
特に患者さんが相談の時に気になってみえるのが「痛み」です。
マルチブラケット装置は1ヶ月に一度の調整日にワイヤーの交換を行います。(ワイヤーの交換を行わない時もあります)
ワイヤーを交換した場合は、交換してから3日〜1週間は痛みが出ます。特に噛んで痛みが出やすので柔らかいものを選んで食べるなどの工夫が必要かもしれません。
こう考えると、マルチブラケット装置って痛みがあるし、目立つし…良い点が少ないように感じますが、インビザラインと比較して自己管理がそれほど必要ではありません。基本つけっぱなしの装置になるのでインビザラインのように装置を外しているため歯が動いていない時間がほとんどありません。
ワイヤーの交換を行うことによって歯並びを整えていくのですが、ワイヤーも種類がたくさんあり、ワイヤーの硬さや太さを患者様の歯並びの並び具合を見て交換を行います。
マルチブラケット装置は、調整日にきちんと来院することで矯正治療が進むと言うことになります。
個人的にも、今まで矯正治療をスタートした患者様をたくさん見てきて、インビザラインで数年に渡って治療するのは大変だな…と感じるので、もし矯正治療を今から行うならワイヤー一択です!
自己管理が苦手という方はマルチブラケット装置がおすすめかもしれません。
また、見た目が目立つことが気になるという方には内側のワイヤーの矯正装置もあります。
「リンガルブラケット」といい、舌側に装置がつく装置なのですが、これだと大きく口を開けてお口の中を覗かないとほとんど見えることはありません。
リンガルブラケットは、表面につけるワイヤーの装置の利点を持ったまま見た目が目立ちにくい装置になっているので非常に良い装置に思えますが、デメリットもあります。
今までリンガルブラケット装置を使って治療をされた方を見てきましたが、装置に慣れるまでは舌に装置が当たって痛い、舌が切れてしまう、話しにくい(これはどの装置を使った場合も同じですが)といったようなことも起こる場合があるようです。
患者様の中には、リンガルブラケットをつけてみたけどどうしてもこのまま使うことができなくて外してほしいと言われた方もいらっしゃいました。。。
他にマルチブラケット装置の特徴として、装置が複雑になっているので、歯磨きが非常に難しくなってしまいます。
そのため、歯ブラシも普段お使いいただいているものにプラスして歯間ブラシやワンタフトという毛先がひとまとまりになっている歯ブラシを使ったり、毛先が山形になっていて歯の表面についているブラケットに当てやすくなっている歯ブラシを使用してもらったりといった必要があります。
装置がついた後は歯磨きが難しくなってしまうので、装置をつけた後には矯正専門の衛生士から歯磨き指導をさせていただいております。
マルチブラケット装置にはメリットもデメリットもありますので、ご自身の生活にどこまで落とし込めるのかという視点で考えていただくといいかなと思います。