こんにちは!もう1月も終わり、1年の1/12が過ぎました…!1月も矯正相談にお越しいただく方が多く、矯正治療を必要としている方が伊勢市を始め、たくさん見えることを実感しています。そのような方へ満足していただけるような矯正治療を提供できるよう1日1日を真摯に患者様と向き合っていきたいと思います。
まず矯正治療を始められる方がよく気になることとして、治療中の「痛み」があるのではないでしょうか?
確かに、矯正治療は装置をつけることによって歯が動き、理想的な歯並びや噛み合わせを作ることができます。矯正治療中の痛みの原因はこの”歯が動くことによる痛み”です。
では、どうして歯が動くことによって痛みが出るのでしょうか?
歯は歯槽骨という骨に支えられて立っています。そして歯槽骨と歯の間には歯根膜という3mmほどのコラーゲン繊維の組織があります。この歯根膜によって歯と歯槽骨は結びつけられています。
歯根膜は、食事の際などに歯にかかる力を吸収・緩和して、歯槽骨へ力がそのまま伝わらないようクッション的な役割をしています。矯正治療においても歯根膜は非常に重要な役割をしています。
歯が動くことによって力が加わっている方の歯根膜は圧迫され厚みが縮まります。反対の歯根膜は歯根膜が引っ張られ伸びています。この時、歯根膜の中に存在する血管が圧迫され、血流障害が起こります。これによって、痛み、熱や腫れなどの症状を引き起こす物質が発生していきます。矯正の痛みの原因はこの物質が発生することということになります。
また、歯根膜には恒常性があるため、元の状態に戻ろうと圧迫している側の骨を溶かして、歯根膜の厚みを取り戻そうとしていきます。反対に引っ張られた側では、骨を作る細胞が発生して、骨を作っていきます。
こうして歯が動いていきます!
痛みの程度には差がありますが、マルチブラケット装置でもインビザラインでも歯が浮くような違和感や噛むと痛いといった症状が現れることがあります。
マルチブラケット装置だとワイヤーを通してから3日〜1週間痛みが出ます。インビザラインだとマウスピースを交換してから2日ほど痛みが出ます。
「痛みがある」ことは、正常に歯が動いている証拠です!しかし、おすすめはしていませんが、痛みに耐えられない時は鎮痛剤を飲んで痛みを凌ぐ方もいらっしゃいます。