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矯正歯科で歯が動くってどういう仕組み?

  • 矯正治療のギモンについて

こんにちは!くらたやま矯正歯科です!

矯正治療は歯並びを治す治療ですが、歯は通常骨に埋まっていてびくともしないはずですが、装置をつけるだけで歯が動いていくのはどのような仕組みかご存知ですか?

どうして歯が動くのかということを知っていれば、矯正治療が時間のかかる治療であることが理解できるのかと思います。

<歯はどうして動くのか?>

歯科矯正では、様々な装置を使って歯に継続的に力をかけて歯を移動させます。

一般的なワイヤー矯正では、歯にブラケットという装置を付け、そこにアーチ状のワイヤーを通します。

ワイヤーが元のアーチ型に戻ろうとする力を利用して歯に力をかけ、歯を移動させるのです。

もう少し深掘りして歯が動く仕組みについて説明していきます。

歯が移動するのは、”歯の周りの組織の代謝”によるものです。

歯茎の中には歯を支えるための骨「歯槽骨」があり、歯槽骨と歯の根っこの間には「歯根膜」という弾力性のある膜状の組織があります。

歯が動くときは…

  1. 歯に矯正装置で力を加える
  2. 歯根膜が圧迫される
  3. 歯根膜が縮み、反対側の歯根膜が伸びる
  4. 縮んだ歯根膜は骨を溶かす細胞をつくり、反対側の歯根膜は骨を作る細胞をつくる
  5. 骨が溶かされたり作られたりすることで、歯が少しずつ移動する

このような流れで歯を少しずつ動かしていきます。

また、歯根膜には一定の厚さを保とうとする性質があるためです。

この歯槽骨の代謝が繰り返されることによって、少しずつ歯を移動させるのが矯正の仕組みです。

<実際に歯はどれだけ動くの?>

矯正治療によって歯が動くスピードは治療や装置の種類にもよりますが、1ヵ月に約0.3~1.0mm程度です。

人間の骨は新陳代謝が繰り返されており、約3年周期で古い骨と新しい骨が入れ替わります。

矯正治療はこのような性質を利用した治療法です。

ただ、強い力を加えればその分歯が早く動くというわけではありません。

無理な力をかけると歯の周りの組織に負担がかかり、痛みや歯のぐらつきなどの原因になってしまいます。