こんにちは!くらたやま矯正歯科です。
今回は、矯正治療中の定期検診の重要性とその中でもフッ素塗布についてお話ししていきます。
<矯正治療中の定期検診の重要性>
矯正治療中はお口の中にさまざまな装置が入ることによって、磨き残しが残りやすく、虫歯や歯周病のリスクがグンッとアップします。
矯正治療中に虫歯や歯周病で治療しなくてはいけない部分が出てきてしまうと、装置が入っていることによって治療がしにくくなってしまったり、一度ワイヤーを外して治療を行うことによって、普段の治療よりも一回の時間が長くなったり、、、と全く良いことがありません。
矯正治療をスムーズに進めるためにも、まず1番大切なことはご自宅での歯ブラシです。
特にマルチブラケット装置をつける患者様は、歯磨きが非常に難しくなるため、ブラケットの”上から”、”下から”、”間の部分”を注意して今までの3倍ほど磨くイメージで歯ブラシをしてください!とお伝えしています。
ただ、ご自身でのセルフケアも100%できる方はほとんどいません。どうしても磨き残しは残ってしまったり、歯ブラシの当て方のクセによって苦手な部分、残りやすい部分があります。
そのため、矯正治療中も定期検診に行っていただくようお願いしています。
<矯正の調整で来ているのに検診にもいくの?>
矯正治療中は、歯医者に来ているのだからわざわざ検診に行かなくてもいいんじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、矯正の調整日にお越しいただくときは、調整がメインのため、定期検診で行っているような検査やお口全体の歯石除去などを行うことができません。
矯正の調整とは別の予約を取って、定期検診を行うことが大切です。
<フッ素塗布について>
フッ素を塗ることは虫歯予防に非常にプラスの効果があります。
そもそもフッ素とは、鉄やカルシウムと同じミネラル(栄養素)の一つです。自然界では海草やお茶の葉にも含まれています。
骨や歯を作ったり、それらを健康に保つために必要不可欠なものなのです。
フッ素には歯の健康を維持するためのさまざまな効果があります。
例えば、歯の「再石灰化」を促す作用があります。
歯の表面は、食事の際に脱灰(だっかい)し、再石灰化により元に戻るという働きをくり返しています。
脱灰すると歯の成分が溶け出した状態になり、再石灰化が遅いと虫歯になりやすくなってしまいます。
フッ素は、唾液中に溶け出しているミネラルが歯に沈着するのを促すことで、再石灰化を助けます。
また、フッ素は歯の質を強くしてくれる効果があります。具体的には、歯は主に「ハイドロキシアパタイト」という物質でつくられています。
この物質は酸に弱く、酸に触れることで歯にとって大切なミネラルが溶け出してしまいます。
フッ素はハイドロキシアパタイトを、「フルオロアパタイト」という酸に強い結晶につくり変えてくれます。
これにより歯の表面が酸に強くなるため、虫歯リスクの軽減が期待できるというわけです。
フッ素を取り入れるには、
①ご自宅で使用する歯磨き粉や洗口液にフッ素が含まれているものを使用する
②歯科医院でフッ素を塗ってもらう
主にこの2種類があります。
特に②は歯科医院で扱うフッ素のため、フッ素の濃度も高くなっています。
ご自宅でのフッ素入りの歯磨き粉を使用することと並行して、定期的にフッ素塗布を行うことで、より効果を期待することができます。
くらたやま矯正歯科は「矯正専門の歯科医院」であるため、定期検診はかかりつけの一般歯科(虫歯の治療や定期検診などをメインに行なっている歯科医院)で行なっていただく必要があります。
ただ、矯正治療をきっかけに歯科医院に数年ぶりにお越しいただく方も少なくありません。
かかりつけの歯科医院が決まっていない方は、本院の宇治山田歯科医院へご紹介致します。(くらたやま矯正歯科より車で約5分、徒歩約15分)