こんにちは!くらたやま矯正歯科です。
前歯の歯並びは特に目立つ部分になるので、前歯の傾きや出っ張り具合が気になって矯正治療を始める方は非常に多いです。
矯正治療は基本全ての歯に装置をつけて、全体的に歯並びを改善していきますが、歯並びの程度や患者様の希望によっては前歯のみに装置をつけて部分的に歯並びを改善していくことが可能な場合もあります。
今回は、前歯だけで矯正治療を行うことは、矯正歯科の観点から見て”あり”なのか”なし”なのかについてメリット・デメリットと合わせて解説していきます!
<前歯だけ矯正することは可能?>
前歯の歯並びを部分矯正で改善することができるのは下記のような症状です。
・軽度の叢生(でこぼこ)
・軽度のすきっ歯
つまり部分矯正が可能なのは、歯並びのでこぼこが軽度であり、歯並びを治す際に噛み合わせに問題がない場合です。
例えば上の前歯が一部分出っ歯なところだけが気になり部分矯正をする場合、スペース不足のため全体的に後ろへ引っ込めて歯並びを整えていくことはできず、1番前に飛び出ている前歯に合わせて他の歯をアーチ状に並べていくという治療方針になります。
すると、治療前よりも治療後の方が出っ歯傾向が強くなってしまい、本来の治療の目的とは違った治療の結果となってしまいます。
(そもそも前歯の一部分が前に飛び出ているという状態は、お口の大きさに対して歯のサイズが合っておらず、スペースが足りないことで歯が押し出されているため起こってしまっています)
歯を動かすスペースが明らかに不足していたり、上下の顎の位置関係が大きくずれているなど噛み合わせに大きな問題がある場合は部分矯正の適応にはなりません。
<前歯だけ矯正する場合の費用・期間>
前提として、矯正治療は自由診療のため医院によって費用はさまざまです。また、用いる装置や治療方法によっても費用は変動します。
当院の部分矯正の費用は一般的な費用と相違ないと思いますので、参考にご紹介いたします。
(装置料)
・マルチブラケット装置を用いた部分矯正:¥275,000(税込)
・インビザラインを用いた部分矯正:¥440,000(税込)
(調整料:来院ごとにかかる費用)
¥5,500
治療期間は約6ヶ月~1年ほどです。
<前歯だけ矯正するメリット・デメリット>
[メリット]
・治療期間が短い
全体矯正よりも歯を動かす範囲が少ないため、治療期間が短くなります。
・費用を抑えることができる
基本的な技術料が低く、通院回数が少なかったりするので、全体矯正と比較して費用を抑えることができます。
・装置をつけることによる負担が少ない
特にワイヤーの装置は常時つけっぱなしになるので、繊維質のものは詰まりやすかったり、歯磨きがかなり難しくなってしまいますが、部分矯正は改善したい一部分のみに装置を使用していくため、全体矯正と比べ、負担が少なくなります。
[デメリット]
・部分矯正を適応できる症例はかなり限定される
部分矯正は、軽度の不正咬合なら改善が可能ですが、不正咬合の程度が強かったり、顎の位置関係が大きくずれている状態は治すことができません。
・噛み合わせの改善はできない
部分的な治療のため噛み合わせを治して、上下の歯をしっかり噛ませることはできません。
前から見た時の見た目は改善するかもしれませんが、横から見た時の出具合が大きなってしまったり、上下の前歯が全く噛まなくなったりする可能性があります。
<まとめ>
基本的にはほとんどの方には全体矯正がおすすめかつ適応になります。
ただ、どうしても費用や期間を抑えて部分矯正をしたいという強い希望を持っている方へは、お口の中の状態を見た上で、”全体矯正が最もおすすめではあるが、1番気になるところの改善のみなら部分矯正でも可能”という場合のみ、部分矯正のご提案をさせていただいております。
部分矯正が自分はできるのかわからないと思いますので、気になる方は一度無料の矯正相談へお越しください!